宮城県沖地震により孤児となった、ナナとユキ。 幼い頃をともに過ごしたふたりだが、中学を卒業すると別々の道を歩き始める。 ユキは宮城に残り、ナナは東京へと旅立った。 そしてナナは、東京の忙しない生活の中で、いつしか故郷を思い出すこともなくなっていた。 あの震災が起こるまでは......。